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五大湖のあたりからやってきたsnow stormで東海岸は金曜日から天気が荒れた。
雪もあられもみぞれも雨もなんでもかんでも降って、
月曜日の今日も、道にはたくさん雪や氷が残っている。

気温も氷点下を軽く超えて、東京/ジャカルタ育ちの私は恐怖すら感じる寒さなのだが
窓の外を見れば近所の子どもたちがソリを持ち出して元気に遊んでいる。
ニュースでも鼻を真っ赤にして「楽しいーー!!」と
はしゃいでいる子どもたちの映像が流れた。
そういえばいつから雪にはしゃがなくなったんだろう・・・
20歳の前くらいまでははしゃいでいた記憶がある・・・
うーん、なんだか失くしたものに気づきちょっと残念だったり。

ま、それはどうでもいいのだけれど。

三好達治の『雪』はシンプルだけれど
雪のしんしんと降る音なき音が聞こえてくるような詩だ。


太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。

次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。



『声に出して読みたい日本語』の中に収められているこの詩について、
監修者の斉藤孝さんは素敵な解説を書いてた。

適度に重い布団は、意外にぐっすりと眠れる。
これは、私たちが重力という見えないけれど常にそこにある神のような何かを感じて
安心できるからで、それは母体の中にいる胎児が羊水に包まれて眠る感覚にも似ているのかもしれない。

斉藤さんいわく
「しんしんと積もる雪は、重力の存在を易しい形で私たちに思い起こさせる。
もともと神の領域に近い子どもという存在は、熟睡の中で完全に神の領域に帰る。
眠る子を見ていて飽きないのはそのためかもしれない。
『太郎を眠らせ次郎を眠らせ』たのは、雪が象徴する重力という神ではないか。」

屋根の上に降り積もるのは、白い毛布で、
その下では安らかな顔をした子どもが眠っている、と思うと
雪にはしゃいでいた頃よりも、もっと雪が好きになるような、あったかい気持ちがわいてきた。
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by akikogood | 2008-12-23 10:56 | 花鳥風月

アメリカンしめ飾り

リースが欲しい。

リースって、ほら、ドアのとこにつける丸いやつ。

日本では年末になると駅前なんかでしめ飾り売ってるけれど
こちらでは年末になるとスーパーででっかいリースを売っている。
本物のもみの木で枝でできていて、赤いリボンがついているのがスタンダードだけれど
アレンジは自分でお好みのものをするのが普通らしい。

スーパー主婦マーサ・スチュワートの雑誌なんかには
「アメージング・ホリデー・デコレーション」やら
「スイーティスト・ホーム・デコ」なんかの特集に
リースのアレンジメントの記事もわんさと載せられている。

この時期になると、この辺りの植木屋さんはみんな
クリスマスショップに早変わりして、リースやクリスマスツリーを売りまくっている。

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ってかリース・・・デカくない!?

昨日は結構な量の雪が降って、一面の雪景色。
綺麗なので、ハロウィーンに続くご近所探索。
ドアを撮影しまくる怪しいアジア人の女(子連れ)ここにあり。
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ホッキョクグマまでいらっさる・・・夜になるとピカピカ電力を消費しまくります。
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今年初のお目見え、スノーマン(ちょい溶け気味ですが・・・)
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こちらは、ガレージのドアをプレゼントの箱に見立てて・・・
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ちゃっかりサンタさんからのプレゼントってことにしちゃってる。
やったもん勝ちな独創性に座布団三枚!
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というわけで、うちもつけてみたよ。
ドアが黒なので、赤にしてみた。
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日本の感覚でお店で見て買ったものの、ドアにつけてみたらちっちゃい・・・
まだまだアメリカのなんでもビッグサイズの感覚に目が慣れないらしい・・・
来年こそリアルアメリカンなビッグリースをゲットするぜぃ!
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by akikogood | 2008-12-18 05:05 | ニュージャージー

赤ちゃんの手 赤ちゃんの足

ずっとこぶしを握っている赤ちゃんの手を開いて
中に指を入れてみると
その手のひらは驚くほど柔らかい。

しっとりと温かく、甘い香りがするその手は
あまりにも清らかで
生まれてきたばかりの頃は
触れることすら許されないような気がした。

まだ何も硬いものをつかんだことがない手。
まだ何も持ってみたことがない手。


胎内にいた頃の名残があり
丸みがあるその足の裏も
手のひらと同じように柔らかい。

生まれたばかりの頃は
その小さな足に
きちんと五本指がついていて
そしてその小さな足にもっと小さな爪まで生えているのに
心底感動したのだった。
小指の先まで、ちいちゃな魚のうろこのような可愛い爪がついている。

まだ一歩も歩いたことのない足。
まだ一度も大地を踏みしめたことのない足。


そうして今は
身体中でいちばん柔らかい皮膚を持つ手と足が
いつから硬く変わってゆくのだろう。

大切な一歩を踏み出し
数え切れないほどのものを握る
その手足は
今は私の手の中にすっぽりと収まるほど
小さく 
まんまるく

こんなに柔らかいものが存在するのかと
つくづく驚くほどで

それらを握っていると
時間が止まればいいのにと思う。
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by akikogood | 2008-12-16 13:01 | こんにちは赤ちゃん

今日からも

クリスマス目前ですっかりホリデーモードだ。

お盆休みに遊びに来ると言っておきながら、前日に過労でドクターストップがかかり
泣く泣く旅程をキャンセルした妹も、年末はどうやら本当に来られるらしい。

楽しみだなぁ。

私は結構幼い頃の記憶がたくさん残っていて、
どれも間違えて撮ってしまった写真のような、風景の切れ端を思い出すたびに
不思議なきもちになる。

2歳半歳以降の記憶はかなりある。

父が帰ってくる玄関の音が聞こえた直後に、
後ろに隠れて見つけてもらうのを待っていたベージュのカーテンの柄だとか、
何か悪いことをして母にお尻をぶたれている間、
泣きながら見つめていたタンスの取っ手がオレンジと緑の花のデザインだったとか、
いつも行っていたスーパーのスケートリンクの売店に
ソフトクリームのプラスチックの模型があったことなんか。

けれど、不思議なことに妹が初めて家にやって来た記憶なんかは全くない。
げっそり疲れた母と退院してきただろうことや、
きっと私が寝ていた和室の部屋で新生児のおくるみに包まって寝ていただろうこと、
何も思い出す風景がない。
彼女が産まれたその夜に、高熱を出して暗い風景がぐんにゃり曲がって見えたこと、
台所でおかゆを作ってくれていた祖母の背中なんかは、
今写真を見ているかのように覚えているのに。

3歳の冬だった。

育児本なんかには、きょうだいができると、年上の子どもは赤ちゃんを可愛いと思う反面
強く嫉妬も感じるので親は手厚いケアをするように、とか書いてあるが
私が妹に嫉妬をした記憶は、もうちょっと年齢があがって1年生くらいになるまであまりない。
かといって可愛がった記憶も全然ない。

赤ちゃんだった妹のことを、子どもの私はどんな風に見ていたのだろう。

そうして子どもの頃はもしかしてあんまり関心がなかったんじゃないかと思っても
きっとずっと妹のいる自分は好きだったんだと思う。

小学校2、3年生の頃は、シール集めに凝っていて、友達と色んなシールを交換したけれど姉妹が並んでいる柄のシールは誰とも交換せず
いつもシール帳の最後のページにずっとずっと貼ってあった。
そこそこ年齢が上がってくるとそれなりに仲良しになって
毎日一緒に住んで、顔を合わせているから
大して普段ものすごい仲良しっぷりを発揮するわけでもないけれど
たまに夜、二人で寝付けないと布団に入って電気も消した後で
延々とくだらない恋愛話なんかをするのがとっても楽しかった。
長く付き合った彼氏とは3人でもちろん一緒に遊んだし、
一瞬しか付き合わなかったダメ男とも、私がラブラブに盛り上がってる時は
ちゃんと電話で「妹でーす」とノリノリで話してくれた。
守るものもプライドも何もいらなくて
どんなになよなよメソメソしても、どんなにドギツイことを言っても、
そこには判断も批判もない、無色透明の、明日も何も変わらずあるつながりだけがあって
朝起きるとブッスい顔のお互いの寝起きの顔を見て、また一日を始めるだけだった。

地震が起きたら、倒れてくる本棚の下敷きになって
間違いなく二人とも死ぬことが確実の狭い部屋に、
彼女と布団を並べて繰り返した毎日の方が
結婚をして子どもができてアメリカで暮らしているという現在の日々よりも
よっぽど今も続く現実のように思える。
けれど、あの日々はもう二度と戻ってこない過去で、
そんなこと言ったら寂しくて国際電話もできやしない。

アメリカに来たら、夜中3時に一緒に納豆ゴハンを食べて
一緒にニューヨークにショッピングに行こうねー。

ってことで働きすぎないことが目下キミの最大の課題です。
浅見れいななお姉さんがここまで素晴らしい妹よって文章書いたんだから、真剣に、ちゃんと飛行機乗ってね。
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by akikogood | 2008-12-12 23:23 | 大切な人