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ママ雑誌

日本から南遥かに5000キロ離れた常夏の島にいたもんで
私には縁が全く無かったわけだが
何を隠そう、私たち世代はギャル全盛世代である。

渋谷は女子高生のメッカ、
女子高生という単語は、女子の高校生を指すのではなく
あるブランド観を設立していた。
どんなにお金を出しても買えないブランドだが
ただただ一応10代であるということ、
一応女であるということ、
そんでもって一応制服らしきものとルーズソックスを履き、
頭にお花を付けて、プリクラを撮っておれば
なんとなくそれらしきものになれるという
限定的な一方で結構あやふやな境界線で
巷には女子高生をターゲットにしたビジネスがあふれた。

しかしいまやそのギャルたちもアラサー。

こんな雑誌が創刊されたらしい。

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気になるコンテンツは・・・

「ママとちびコのスナップ祭り」
「シーン別おソロスタイル 完璧BOOK
・・・パーティー ママ友 デート ショッピング デート 里帰り」
「あのママがあんなにキレイなわけ」
「産む前よりもヤセましたランキング]

そんでもって、ヘッドには

「オンナもママも全力で楽しみたい 最強ママBOOK」



コンビニにあったら間違いなく立ち読みする。



ちなみに、アメリカのマミー雑誌といえば・・・

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コンテンツは
「マミーにとってのベスト100会社」
「NOと言えないあなたに」
「彼女はこんな風にやっている-投資銀行で働く10ヶ月のベビーのマミー」
「エグゼクティブママ」
「HOT MAMA 働くママとセックスの全て」

・・・シビアである・・・

はぁ。
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by akikogood | 2009-02-24 21:29 | アメリカ、エスニシティー

Hotel Grace

あれから7年。

2月のニューヨークにしては、信じられないくらい暖かい夜だった。
友達と久しぶりにドレスアップをして軽い足取りでミッドタウンを歩く。
パーティーにはまだ時間がある。

どうして、何かが始まる前の時間はこんなにみずみずしいんだろう。

隣を歩く友人とも、ちょうど足掛け7年の付き合いになった。
一緒に歩く背景は、大学の銀杏並木や、学祭で売られるやきそばの香りだったりしたのに
今ではお互い新しい家族を持って
こうしてミッドタウンの人波をかきわけて歩きながら
アメリカでの生活の喜怒哀楽を語る。

珍しく履いたヒールの足が痛んできたところでパーティーのあるホテルに着いた。

どこだろうと探してたどり着いたわりには、タイムズスクエアのすぐ裏だ。
こんなところにホテルがあったとは気がつかなかった。
それも当然、どうやら出来たばかりの新しい香りが漂う建物に
二人でちょっとはしゃぎながら入る。

たくさんの人が集まる場所の雰囲気は久しぶりで、
なんだかちょっと気恥ずかしい。
二人でもじもじして、次第に混んで来るラウンジの空気に
お酒も飲まないまま酔っていた。

「ねぇ、このホテルの3軒隣くらいにね、ものすごく小さいホステルがあるの。
さっき入ってくるときに気がついたんだけどね。
私、初めてニューヨークに来たとき、そこに泊まったよ。」

一部屋に二段ベッドだけが2個あるような小さい部屋で、
やたらアイルランドとかイギリスからの貧乏学生が多く
ニューヨークにいるのに彼らが話しまくるイギリス英語ばっかり聞いていた。

猫の額ほどの裏庭からは、古い教会の茶色い屋根だけが切り取った空の中に見えた。

レセプションのトニーはゲイで、ダサい外見の男の子には意地悪だったけど
私には親切だった。

それで、トニーに小さい部屋の鍵をもらって、雨でも晴れでも
とにかくストリートに飛び出して、マンハッタンを縦に横に、ひたすら歩いて
それだけで体中の毛穴が開くくらい興奮していた。

それで、思ったんだ。
いつかこの街に住むと。

7年かけて、マンハッタンに住んではいないけどその思いは、まぁまぁ本当になって
あの頃は予想だにしなかった色んな出会いがあって
またこの場所に戻ってきた。

あの頃のような興奮はもうもちろんなく、
世界のどこに住もうと、ただその土地に住む人が共通に営む生活を
元からここに住んでいましたというような顔をして、淡々と送っている。

でも、時々ふと振り返ったときに、マンハッタンの摩天楼が当たり前に見えたり
エンパイアステイトビルの明かりが、七色に変化してゆくのを四季と共に眺めたりすると
あぁ、ここに来たんだ、
ここに来たかったんだ、と思う。

その気持ちは、毎日顔を合わせて、忙しく会社に行っては帰ってくる夫を
ふと眺めたときの気持ちに似ているかもしれない。

そこまでクルリと色々考えて、ラウンジのソファにもたれていたら
家でベビーシッターをしてくれている夫がどうしているのか気になって
電話をしていたら、案の定後ろからは泣き声がする。

あぁ、やっぱり早く帰ろうかなぁ。

そんなことを心の隅っこで思いながら、
でも特別今夜だけ、と綺麗に化粧をしてきた友達の横顔を眺めて
こういうの、いいなと思った。
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by akikogood | 2009-02-12 02:25 | ニューヨーク

靴磨きのプライド

寒い寒い午後、ダウンタウンを歩いていたら
靴のかかとが取れたのに気が付いた。
それと同時に、目の前に靴磨き屋さんがあるのを発見。
靴磨き屋さんにはかかと直しがあると相場が決まっている。
なんという都合の良い偶然。
さっそく飛び込む。

マンハッタンにはいたるところに靴磨き屋さんがあって、
大抵ラティーノの人たちが、スーツをビシっと着込んだお客さんたちの靴を
一生懸命に磨いている。

駅を出た辺りとかに椅子がデーンと置いてあって、
新聞なんかを読んでいるお客さんの足元に
かがみ込むようにしてキュッキュと靴を磨いている。

昔は代表的な黒人の仕事と考えられていた靴磨きも
最近ではもっぱらラティーノの人たちに取って代わったようだ。

私が入った店は、フィナンシャルセンターの中に入っていたので
昼休みを早めにとっているような金融マンたちが
ウォールストリートジャーナルやi podを片手に次々と椅子に座る。

ラティーノの男たちは、たまに仲間とスペイン語で少しだけ言葉をかわしながらも
淡々と目の前の靴を磨く。

その手際のよい事。

投げ出された足の先にある革靴たちは、瞬く間にツヤツヤと光りだして
新品のような色を取り戻す。

そんな様子を、自分の靴のかかとが直る間、黙って見つめていた。

そして、気が付いた。

ラティーノの彼らの足元の靴が、ツヤツヤであることに。

毎日自分の前に投げ出される靴よりも、ずっと安い半分ゴム製の靴なのだろうけど、
丁寧に磨かれたその靴で、今日もそうして黙々と誰かの靴を一日磨いて
家に帰ったら、奥さんや息子なんか、家族の靴も磨いてあげるのかな。
そうして、そのラティーノの靴磨き屋さんの家族の靴は
みんなピカピカなんじゃないだろうか。

そんな想像をしてみて、なんだかちょっと幸せな気分になった。

そうしているうちに、直った靴ができて
また新しい音を鳴らすかかとで、冬のストリートに出た。
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by akikogood | 2009-02-11 13:48 | ニューヨーク