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アウト・オブ・コントロール

今日はいつも行っているプレイグループの日でお友達のお宅にお邪魔したのだけど、
ショッキングなことがあった。

お昼をたらふくご馳走になって、息子が眠たそうにしているので寝かしつけようと
抱えてカウチに座ったら、なんと自分も息子と一緒に眠ってしまったのだ。

実は、最近プレイグループに行くとたまらなく眠くなることがあって
どうしたもんかと思っていたけれど、実際寝たのは初めてでかなり恥ずかしかった。
その間、少し年長の子どもたちと他のママたちはお外でお水遊びをしていて
家の中には誰もいなく、モクレンの木の大きな陰の下の涼しいお宅で
息子と二人、小一時間爆睡した。

たまらない眠たさだったのだ。

そんなに疲れているのか・・・

実は今朝夫が出勤した直後に停電が起きたらしく、
電源がなくなると自動的に作動するようになっているホームセキュリティのアラームが大音量で響き渡った。
もちろん息子は怯えた目でキョロキョロしているし、いつ警察が来るか分からないので
即刻止めないといけないのだが、止め方が分からない。
それで電話をかけてみると電話が不通になっていたので初めて停電していることがわかり
さらにパニックになった。
それで携帯をパカっと開けてみると、なんと今日に限ってバッテリーがない。
オロオロしつつ、朝7時前からインド人のお隣さんのところに転がり込み
どうやらこの辺一帯全て停電している事実を知る。
結局、警察が来るように設定されていたアラームは何故かすぐに止まったので
家に戻るが、アラーム設定の異常を知らせる結構うるさいビープ音は鳴り続けたままだ。
9時過ぎに停電が解消されるまで、セキュリティー会社に電話ができず、
それまで鳴らしっぱなしにしておくしか術がなかった。

そんな珍事が朝にあって、血圧がギュンギュン上下する午前中だったからかもしれない。

考えてみれば、アメリカで暮らす、海外で暮らすということは
こういう「統制不可能」なことに日々直面して、
マニュアルなしの解決法で潜り抜けてゆくということなのだ。
まず、育児自体が人間相手の24時間体制で、
何がいつ起きるか分からない状況と常に対峙することで
きっと全てのお母さんは、そんな潜在的にいつでも「統制不可能」なことに向き合う心構えでいる。
けれど、こういうダブルの「統制不可能」に体当たりし続ける毎日。

日本は特に、いかに色んな事柄を自分の統制下にしいていくかということを求められる国だと思う。
だから電車もぴったりやってくるし、遅刻する人もドタキャンする人も少ない。
慣れるまでは大変かもしれないけれど、一度身に付いた統制力っていうのは
毎日をスムーズに動かす促進力だと思う。
それと全く反対のこと、つまりいかに統制不可能な状況に柔軟に対応できるかという能力が
求められるアメリカでの生活は、自由だけど、
こういう小さな異常が多くて、だから疲れるのかもしれない。

そんな中、参加させてもらっているプレイグループは全員日本人のママで、
この人たちは私を傷つけない、
この人たちは私を異常事態に陥れないと、それだけを知りながら
おいしく塩おにぎりとひじきなどいただいていると、
もうそれはものすごい安堵感なのだ。

それは、きっと毎日知らないうちに張っている緊張の糸が
ふっと緩む時間で、
子どもの頃おばあちゃんのおうちに行って、そこには切ったスイカと扇風機が回っているような
そんな安心感にも似ている。

そんな安心感の中、子どもたちが外で水遊びをするのを遠くのほうで聞きながら
息子を抱っこして眠ったあの午後のひと時は、なんだかとても柔らかく、温かかった。

さぁ、明日からもまた頑張ろう。
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by akikogood | 2009-06-30 10:54 | アメリカ、エスニシティー

マンハッタン隠れ書蔵庫- ブックオフ

ニューヨークの42丁目と6アベニューにあるブライアントパークは
ミッドタウンにある数少ないオアシスで、タイムズスクエアから2ブロックしか離れていないとは
信じがたいような気持ちよさだ。
そのブライアントパークのすぐ裏に、実はブックオフがある。
古本チェーン店として日本でおなじみのブックオフだが、NY店に先日初めて足を踏み入れた。
決して広くはない店舗で、しかも日本語の本のコーナーは地下だ。
あまり期待をしないで入ったのだが・・・
これなんと大当たり!!!

すぐ近くには最近新装開店した紀伊国屋がドドーンと立派にお店を構えていて
こちらは当たり前だが全て新しい本が揃えてあり、日本の本屋と変わらない様子だが、
その紀伊国屋と比べてみても、実はほとんどの本の価格が半額以下のブックオフのほうが
揃えてある本のクオリティが明らかに高い!
特にビジネス、金融、そしてアメリカ・NY関連の本のコーナーはなかなか日本の本屋でも
お目にかかれないほどの充実ぶり。
もちろん新作の小説や雑誌も置いてある。

どうしたこっちゃいと思うが、きっとここに本を売りに来る人たちは
日本人の駐在員がほとんどなのだろう。彼らが読んだMBAからCPAの本はもちろん、
日本で一生懸命買い揃えてきただろうNY本、アメリカ本が山と積んである。
NYに駐在となるくらいだから、そら~気合入れて勉強した人たちが多いだろうし
気合入れてNY下調べしただろうし、そんな方たちの素晴らしい財産がここに集結しているわけです。

古本屋なので検索システムがなくて、自分で棚をかきわけて本を探さないとならないが
それもまた楽し。

マンハッタンの隠れた書蔵庫であります。

お立ち寄りの際は是非、隣の千代田寿司でお寿司でもテイクアウトして、
出会えた運命の一冊と共に、ブライアントパークの緑色のベンチにでも座って
優雅な時間をお過ごしください。
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by akikogood | 2009-06-29 12:56 | ニューヨーク

Wear Your Heels And Walk On The Bridge, Ladies

今更ながら、去年ものすごくヒットしたSex and the Cityの映画を見た。
4人の仲良しニューヨーカーの女性たちが、それぞれの人生の局面を分け合いながら
人生の究極の愛を探すという、パッケージから見ると単純なかんじのストーリーだ。

去年の今頃は、これから子どもも産まれるというものすごい現実を数ヶ月前に、
「人生の愛」探しのガールズムービーを見る気がしなかった。
そもそも結婚しているし、人生の愛探しも終わったし、それよりもマタニティヨガビデオでも
見ようかなってなもんだった。

でも本当は、どうしてもその映画を一緒に見たい友達3人が東京にいて、
彼女たちと一緒に見られないのならいっそ見ないでいいと思っていた。
それは、私がアメリカに来てしまっていて、彼女たちはまだ東京にいるからという
物理的な隔離はもちろんだったけれど、それよりも、自分はもう彼女たちと同じ場所に
精神的にいられないのだと感じていて、
そんな閉鎖感が自分は何かを失ったかのような気持ちにさせていたのかもしれない。
もうそんな映画を同じように独身の身で見て、自分の恋愛体験と重ね合いながら
共感して、そのあとオシャレなレストランでランチして、というようなことを
大好きな3人とできないのが辛かった。

でも、ようやく見た。
DVRに撮って、でも息子が寝た後にちょびちょび見たから見終わるまで4日かかり、
結局最後の主人公のハッピーエンドはちょっと興ざめだったけれど
久しぶりに、見終わった後エネルギーがむくむく沸いてくるような
そして大事な友達をもっと大事に思うような映画だった。


また、新しいチャプターに向けて踏み出したことのない一歩を踏み出そうとして
恐る恐る、でもすごく良い変化がやってくるような気がしている。

人生のコマが進んで、立場が増えてゆくことは、
隔絶が増えることではなくて、架け橋が増えてゆくことだと思う。

実は、マンハッタンの最高の景色は、ハドソン河を挟んでニュージャージー側に渡ると見ることができる。
その摩天楼のきらめきの足元には、都会の容赦ないサバイバルの世界が渦巻いているし
そこで見る光景は美しいものばかりではない。
けれど、そんな風に、橋を一つ渡ることで一つのことを他の角度から見られるような、
知らなかった風景が開けるような、そんな展開が待っているはずだ。

女の人は、今の社会では自動的に色んな立場を求められて
いつの間にか自分の周りにはたくさんの島があるから
どうバランスをとって歩いてゆこうか、どの橋を架けて、どう渡るのか悩むことも多いけれど
だからこそとっておきの絶景を見られるチャンスが多いのだと思う。
それはきっと毎日の中にあるもので、ちょっとだけ橋を渡るだけで見られる光景かもしれない。

でも、新しく橋を架けることはたやすいことではない。
有名なブルックリンブリッジは工事の間に何人もの人が亡くなったし、
橋を架けることで知らない土地から新しい文化や、知らないものがやってきて
心地よい今のここでの生活はどう変化を受けるのか不安に思う人もたくさんいただろう。

それでも建ったブルックリンブリッジは、いまやニューヨークで最も重要な橋で
今日もたくさんの人が自分の生活をつなぐため、その橋を渡るのだろう。

たくさんの橋を架けることを恐れずに、むしろそれが当たり前だと自然に体現する
元気なニューヨーカーの女性4人を描いた映画は
橋の入り口にいる私の背中を押してくれたような気がして、
やっぱり東京でがんばっている私のいとしいガールズたちに電話でもしようかなという気になった。


This log is dedicated to my loving SATC girls. I love you always and can't thank you enough for being there all the time even after all the changes I went thru. Stay FABULOUS!!!

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by akikogood | 2009-06-26 14:07 | 花鳥風月