Wear Your Heels And Walk On The Bridge, Ladies

今更ながら、去年ものすごくヒットしたSex and the Cityの映画を見た。
4人の仲良しニューヨーカーの女性たちが、それぞれの人生の局面を分け合いながら
人生の究極の愛を探すという、パッケージから見ると単純なかんじのストーリーだ。

去年の今頃は、これから子どもも産まれるというものすごい現実を数ヶ月前に、
「人生の愛」探しのガールズムービーを見る気がしなかった。
そもそも結婚しているし、人生の愛探しも終わったし、それよりもマタニティヨガビデオでも
見ようかなってなもんだった。

でも本当は、どうしてもその映画を一緒に見たい友達3人が東京にいて、
彼女たちと一緒に見られないのならいっそ見ないでいいと思っていた。
それは、私がアメリカに来てしまっていて、彼女たちはまだ東京にいるからという
物理的な隔離はもちろんだったけれど、それよりも、自分はもう彼女たちと同じ場所に
精神的にいられないのだと感じていて、
そんな閉鎖感が自分は何かを失ったかのような気持ちにさせていたのかもしれない。
もうそんな映画を同じように独身の身で見て、自分の恋愛体験と重ね合いながら
共感して、そのあとオシャレなレストランでランチして、というようなことを
大好きな3人とできないのが辛かった。

でも、ようやく見た。
DVRに撮って、でも息子が寝た後にちょびちょび見たから見終わるまで4日かかり、
結局最後の主人公のハッピーエンドはちょっと興ざめだったけれど
久しぶりに、見終わった後エネルギーがむくむく沸いてくるような
そして大事な友達をもっと大事に思うような映画だった。


また、新しいチャプターに向けて踏み出したことのない一歩を踏み出そうとして
恐る恐る、でもすごく良い変化がやってくるような気がしている。

人生のコマが進んで、立場が増えてゆくことは、
隔絶が増えることではなくて、架け橋が増えてゆくことだと思う。

実は、マンハッタンの最高の景色は、ハドソン河を挟んでニュージャージー側に渡ると見ることができる。
その摩天楼のきらめきの足元には、都会の容赦ないサバイバルの世界が渦巻いているし
そこで見る光景は美しいものばかりではない。
けれど、そんな風に、橋を一つ渡ることで一つのことを他の角度から見られるような、
知らなかった風景が開けるような、そんな展開が待っているはずだ。

女の人は、今の社会では自動的に色んな立場を求められて
いつの間にか自分の周りにはたくさんの島があるから
どうバランスをとって歩いてゆこうか、どの橋を架けて、どう渡るのか悩むことも多いけれど
だからこそとっておきの絶景を見られるチャンスが多いのだと思う。
それはきっと毎日の中にあるもので、ちょっとだけ橋を渡るだけで見られる光景かもしれない。

でも、新しく橋を架けることはたやすいことではない。
有名なブルックリンブリッジは工事の間に何人もの人が亡くなったし、
橋を架けることで知らない土地から新しい文化や、知らないものがやってきて
心地よい今のここでの生活はどう変化を受けるのか不安に思う人もたくさんいただろう。

それでも建ったブルックリンブリッジは、いまやニューヨークで最も重要な橋で
今日もたくさんの人が自分の生活をつなぐため、その橋を渡るのだろう。

たくさんの橋を架けることを恐れずに、むしろそれが当たり前だと自然に体現する
元気なニューヨーカーの女性4人を描いた映画は
橋の入り口にいる私の背中を押してくれたような気がして、
やっぱり東京でがんばっている私のいとしいガールズたちに電話でもしようかなという気になった。


This log is dedicated to my loving SATC girls. I love you always and can't thank you enough for being there all the time even after all the changes I went thru. Stay FABULOUS!!!

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# by akikogood | 2009-06-26 14:07 | 花鳥風月

クロッカスの坊や

ニュージャージーで最初に春の訪れを告げる花は桜ではなかった。

木の根元などに小さく薄紫色の花を咲かせていたのはクロッカス。

まだ色のない景色の中、そこだけほんわりと春色に色づいているのを
ストローラーに息子を入れてお散歩している最中に見つけて
長かった冬がようやく終わるのを知りどれだけ嬉しかったか。

ところで、この花の名前を知ったのは、はるか昔小学校1年生のときだったと思う。

国語の教科書の中に、『ぼくにげちゃうよ』という可愛らしいうさぎの話があった。
うさぎの坊やが、お母さんうさぎに
「ぼくにげちゃうよ」と言えば
お母さんうさぎは坊やに「あなたが逃げるのなら、お母さんは追いかけますよ」と言う。
坊やが、「僕は逃げて雲になっちゃうよ」と言えば
お母さんは「あなたが雲になるのなら、私は風になって、あなたを私の方へ吹き戻すわよ」と言う。

そうやって、坊やとお母さんの追いかけっこが繰り返される中に
「じゃあ僕は逃げてクロッカスの花の中に隠れちゃうよ」と坊やが言い、
お母さんが「じゃあ私はお庭に出て行ってあなたを見つけますよ」というようなくだりがあり
それは可愛らしいクロッカスのお花の挿絵があったのだ。

小学校1年生の初めての教科書のにおいと、教室の中に沸き立つ新鮮さを今でも覚えている。
そんな小さい心ながらに、お母さんと坊やの追いかけっこはほほ笑ましくて、大好きなお話だった。
当時は教科書の音読が宿題だったけれど、私の母もその音読を聞くのがとても嬉しそうだった。

そうして知ったクロッカスの花に、
自分の息子が生まれて初めての春に出会えるとは当時は想像もしなかった。

お母さんとぼうやの果てしのない愛らしい追いかけっこを思い出しながら
クロッカスの花から伝えてもらった春だった。


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# by akikogood | 2009-05-09 06:46 | レビュー

ニュージャージーの春

しばらくブログを更新しない間にも、時間は脈々と流れて
ニュージャージーにもついに春がやってきた。

裸だった枝々にも若草色の葉がつき始めて
庭先にはカラフルな花が競うように咲いている。
いつの間にやら鳥も種類を増して姿を現し始めて、
あ、あれはブルージェイ、あれはカーディナル、と名前を少しだけ覚えると
ふと出会えたときに嬉しくなる。

小さな小さな赤ん坊だと思っていた息子も、
なんだかあっという間に大きくなり最近は大分感情も豊かになった。
あぁ、家族が増えたなぁとしみじみ思う。

温かい友達に囲まれ、あっという間に過ぎてゆく毎日だけど
学ぶことはいつもあって、細かな発見をするたびにちょっとずつまた視野が広がるようで嬉しい。

何かの雑誌で、結婚したてのキャリア派の女優が
「生活をするって、こんなにも工夫を凝らせることだったのかと結婚してから知りました」
とか言っていたのをかじり読んで、前はふ~ん、主婦ってそんなものかしらとか思っていたけれど
本当にそうだ。

家電製品のガジェットひとつ取っても、こだわれば目に見える成果があるわけで
大げさだけど、家を大切にすることってこういうことの積み重ねなのかと思う。
冷凍の方法から、どこで品質の高い安全なものを買うか、はたまたどうやって
家族をブタインフルから守るかまで、こまごまこまごま、たくさんの工夫や想いが
家を守る人たちの中には詰まっていて、
それがあってこそ家族が帰る家があるのだなぁと思う。

そうして自分が家庭を築き上げる立場になるまで見えなかったけれど
私もそんな想いのたくさん詰まった家にずっとずっと安心して住んでいたのかと思うと
どれだけ両親に甘えて過ごしていたのかがよく見えて
恥ずかしさのあまり悶え死にたくなるのと、
お母さんの気持ちがわかって切なくなるのと、
でも今じゃこんな遠いところで暮らしてしまっていて寂しくなるのと、
全部ごちゃ混ぜにしてミックスジュースを飲み干すしかない。

今年も店頭にはもう母の日のカードが並び始めた。
マザコンを恥じないアメリカ人のマッチョな男たちが
今年もこぞってブリブリのピンク色のカードを一生懸命に選ぶ光景が見られるだろう。

自分が母になって初めての母の日、
今年はどんなカードをエアメールで送ろうか。
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# by akikogood | 2009-05-02 13:16 | 花鳥風月

Life's for Sharing




T-mobileのCM in Liverpool Street Station in London

そう、人生は分けあうもの :D
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# by akikogood | 2009-04-08 12:37 | 花鳥風月

ありがとう運転手さん

先日、用事があって久しぶりにニューヨークまでバスに乗った。
6ヶ月になる息子との長旅はどきどきする。
バスの中で大泣きしたりしないかな。

乗車するときに、挨拶を交わしたときから感じの良い運転手さんだなと思った。

高速に乗る前に、お決まりのアナウンスが流れる。

「現在、ニューヨーク方面での渋滞は報告されていないので、到着予定は大幅にはずれない見込みです・・・携帯電話の利用には、マナーを守ってください・・・使ってもいいんです、ただ大声で話さないように!あなたの隣には他の人が座っていることをお忘れなく・・・」

そこまで言って

「・・・このバスで大声を出してもいいのは、そこにいる赤ちゃんだけです。
がんばって黙らせようとしないでいいですよ、お母さん!」

そして車内にはお客のあたたかい笑い声が満ちた。

私はとっても嬉しくて、ありがとう!と叫んで、高速で流れる景色をニコニコしながら息子と一緒に眺めて
いつの間にか息子と一緒に眠ってしまった。
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# by akikogood | 2009-03-29 22:17 | 花鳥風月

マーサ

近所のスーパーのレジスターで働くマーサが
4月から他の店舗に移ってしまうのだという。

「最近のバイトの子たちは本当に働かなくて、見ていてイライラするし
もう長い間あのお店にいるから、心機一転、新しい環境に入ってみるのも良いかと思ってね。」

そう言う彼女は、いつも制服のポケットに、大量に切り抜いたクーポンを持っていて、
お客さんが来ると、このクーポン使いなさいよ!とか言いながらそれをくれたりする。

「どんなに他のレジスターが空いていても、絶対に私のレジスターに並んでくれるような
お客さんがたくさんいるから、そんな人たちに会えなくなるのは寂しいけどね。」

私たちも、そんなお客たちのひとりだ。

結婚する前から、アメリカに来て今の夫と買い物に行くたびにマーサには良くしてもらっていた。
二人で買い物に行くと、夫に重いほうの袋を渡して
「男なんだからちゃんと運びなさいよ!ほら、ちゃんとあなたたち手をつないで!」
とニコニコしてくれた。

そうして結婚して、子どもが出来る前のわたしたちのことも
妊娠してからの数ヶ月間も、さらに息子が生まれて今に至るまで
ずっと私たちのことを見ていてくれている人が、いなくなってしまうようで寂しい。

妊娠中、大きなお腹で買い物に行くたびに、楽しみね、楽しみね、と繰り返しニコニコしてくれ
あまりにも好きなおばちゃんだから、ベイビーシャワーに呼んだら
可愛いベビー服を持って駆けつけてくれた。
産後、一番最初に手伝いに来てくれたのも彼女だった。
クリスマスにもおもちゃのギフトを持って訪ねてきてくれた。
グリーンカードの面接の日、赤ちゃんを連れていけなくて困っているというと
私を呼びなさいよ!と言って、
そうだあの日はオバマ就任の日できっと家でお母さんと二人で黒人にとっての
歴史的瞬間を分かち合いたかったに決まっているのに
うちにきて、子守をしながら一人でテレビを見ていた。

家に帰ってきたら、暖房がついていなくてびっくりしたら
「付け方がわからなくて。でもベビーは毛布に包まってて暖かくしてあるから」
なんていって、そりゃ息子は大丈夫そうだけど、あなた寒かったでしょうというと、
全然大丈夫よ、なんていいながらもくもくとクーポンを切り抜いていた。
私は慌てふためきながら暖房を入れて、二人でお茶を飲みながら
ミシェル・オバマのあの緑色だか黄色だかわけのわからないゴテゴテのドレスは
マハラジャの妻みたいでマジ趣味が悪いとか
誰よりも幸せそうに見えるのは、副大統領ジョー・バイデンのバービー人形みたいな夫人だとか
そんなどうでもいい話をグダグダしたのだった。

先月も、木曜日のオフの日にやってきてくれて、たまには夫婦でデートしてきなさいよと
勧めてくれたけれど、夫の帰りが遅い予定だったので、
じゃあマーサからソウルフードを習いたいなと私が言うと、
スーパーに連れて行ってくれて、どっさりチキンとヤムとグリーンズを買い込んで
うちのキッチンで二人でフライドチキンを揚げまくった。

でも、いざチキンを揚げ終わってみると、
「私、チキンは胸しか食べないから」といって
その日はたまたまドラムスティックしか買っていなかった私は
すごくショックで、じゃあ買い物のときに教えてよーと半分涙声で訴えると
だってあなたがドラムスティックが好きでそれを選んだなら私は自分の好みなんて押し付けたくないもの、
私はそういうひとなの、と笑いながら言って、
結局本当にチキンは一切手をつけずにヤムとグリーンズだけ食べていた。
マーサが丁寧に剥いたチキンはやわらかくて美味しかった。

彼女の愛する息子のジョーダンはもう高校2年生で、将来はプリンストン大学に進みたいというから
私ががんばるのと言って、毎日毎日夕方6時から夜12時まで、土曜日も日曜日もレジスターで働く。
シングルマザーで、息子のお父さんの話は、これまでに一度もしたことがない。
糖尿病のお母さんと、息子と、3人で暮らしている。

「この夏はね、ジョーダンとフロリダのディズニーワールドに行きたかったけれど
学校の海外派遣プログラムでヨーロッパに行くって言うのよ。
残念だけど、ま、それが彼がしたいことならしょうがないわね。」


妹に日本から持ってきてもらった和風のデザインのアルバムをお礼にあげたら
すごいきれい、と心から弾んだ声を出して喜んでくれた。
フライドチキンを揚げるときに使った、日本のから揚げ粉を見て
これ、アメリカでは買えないわよね?と言うから
ジョーダンへのおみやげにしたフライドチキンと一緒にあげたら嬉しそうだった。

「色んなお客さんと仲良くなったけど、さすがにあの人たちの住所までは知らないから。
でもあなたたちとは、はは、チキンまで一緒に揚げちゃったわね。」

そういいながら、また来るわ、と真夜中に帰っていった。

4月から彼女がいないお店は、なんだか違う場所みたいになるねと夫が言う。

でも、きっとだいじょうぶ。

私たちも、がんばらなくては。

日本のから揚げ粉で、彼女は胸肉のチキンを揚げてみたかな。
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# by akikogood | 2009-03-29 22:01 | ニュージャージー

Home, Sweet Home New Jersey

我が家に世界一周旅行をしているという友達がやってきて、一晩泊まって行った。
インドに始まり、ヨルダン、トルコ、スペイン、エジプト、南米を廻り、と
小さなデジカメの中には広い世界の素晴らしい風景やおいしそうな料理がたくさん撮られていて
リビングルームの椅子に座って、夫とそのカメラを囲みながら
ほぇ~わぉ~すげ~とただただ感嘆の声をあげた私は
立ち上がりもせずにすっかり世界一周したような気分になっていた。

割とアウトゴーイングな性格なはずなので、さぞかし旅行も好きだろうと
自分でも思っていたら、案外そうでもないらしい。

もっと自由だった学生の頃から、そんなにたくさんの場所に行ってみたいという気持ちは
強くなかった気がする。
それでも、ほぼ毎年海外に出ていたのは、
そこには会いたい人がいたからだと思う。

その旅行をしていた友達も言っていた。
「スペインはあまり覚えてないな。ずっと一人だったから。ずっと寂しかった。
寂しさしか覚えてない。」

バックパッカーで世界一周をするくらいだから、さぞかし一人でいろんなところに行ってみたい
一匹狼野郎なのかと思った。
でもやっぱり旅先旅先で国籍に囚われず色んな人と知り合いになって、
すったもんだをしながら信じられないような話を聞いたり
たまにご飯を分け合って、擦り切れた本でも交換してこそ
旅の風景が織られてゆくのだろう。

それは、やらスフィンクスを見た、トルコのケバブがうまかった、インドは本当に汚い、やらを
デジタルカメラの中に収めることではなく、そんなことを伝え合える、感動し合える相手がいてこそなのだ。

その土地を自分の心の中に本当に根付かせてくれるのは、
どれだけその地に滞在したか、住んだのか、ではなくて
いつもいつもそこで知り合える人なのだ。
そこに顔がなければ、ただの風景でしかないものが、人がいてこそ家になるのだと思う。

子どもが生まれてから、突然人のつながりが増えたニュージャージーでの生活は
突然パレットに色彩が添えられたかのように生きているものになったと思う。

なんでもできる、やってみると結婚して海外に来たけれど、
当然のことだけど一人では何もできなくて、人とのつながりにいつも焦がれていた。

ただただ、同じように子どもがいるからという理由だけで
笑顔でいつも助けてくれるたくさんの新しい友人に囲まれて
まだこの場所がただの土地だった1年前を思い出す。
それはママ友だなんて言葉で括るには申し訳のないような
真摯で優しいつながりで、あたたかい。

本当を言えば、まだまだこのバカでかい国にも慣れないし
足りないものもたくさんあるし、もっとこうだったらいいのに、こうしたいのにと思うこともあるけれど
ここが家になった、そして家族がいる、友達がいる、
毎日の生活があるということはかけがえのないことだなとつくづく思う。

感謝をしきれないけれど、ありがとう。
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# by akikogood | 2009-03-13 05:10 | ニュージャージー

ママ雑誌

日本から南遥かに5000キロ離れた常夏の島にいたもんで
私には縁が全く無かったわけだが
何を隠そう、私たち世代はギャル全盛世代である。

渋谷は女子高生のメッカ、
女子高生という単語は、女子の高校生を指すのではなく
あるブランド観を設立していた。
どんなにお金を出しても買えないブランドだが
ただただ一応10代であるということ、
一応女であるということ、
そんでもって一応制服らしきものとルーズソックスを履き、
頭にお花を付けて、プリクラを撮っておれば
なんとなくそれらしきものになれるという
限定的な一方で結構あやふやな境界線で
巷には女子高生をターゲットにしたビジネスがあふれた。

しかしいまやそのギャルたちもアラサー。

こんな雑誌が創刊されたらしい。

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気になるコンテンツは・・・

「ママとちびコのスナップ祭り」
「シーン別おソロスタイル 完璧BOOK
・・・パーティー ママ友 デート ショッピング デート 里帰り」
「あのママがあんなにキレイなわけ」
「産む前よりもヤセましたランキング]

そんでもって、ヘッドには

「オンナもママも全力で楽しみたい 最強ママBOOK」



コンビニにあったら間違いなく立ち読みする。



ちなみに、アメリカのマミー雑誌といえば・・・

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コンテンツは
「マミーにとってのベスト100会社」
「NOと言えないあなたに」
「彼女はこんな風にやっている-投資銀行で働く10ヶ月のベビーのマミー」
「エグゼクティブママ」
「HOT MAMA 働くママとセックスの全て」

・・・シビアである・・・

はぁ。
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# by akikogood | 2009-02-24 21:29 | アメリカ、エスニシティー

Hotel Grace

あれから7年。

2月のニューヨークにしては、信じられないくらい暖かい夜だった。
友達と久しぶりにドレスアップをして軽い足取りでミッドタウンを歩く。
パーティーにはまだ時間がある。

どうして、何かが始まる前の時間はこんなにみずみずしいんだろう。

隣を歩く友人とも、ちょうど足掛け7年の付き合いになった。
一緒に歩く背景は、大学の銀杏並木や、学祭で売られるやきそばの香りだったりしたのに
今ではお互い新しい家族を持って
こうしてミッドタウンの人波をかきわけて歩きながら
アメリカでの生活の喜怒哀楽を語る。

珍しく履いたヒールの足が痛んできたところでパーティーのあるホテルに着いた。

どこだろうと探してたどり着いたわりには、タイムズスクエアのすぐ裏だ。
こんなところにホテルがあったとは気がつかなかった。
それも当然、どうやら出来たばかりの新しい香りが漂う建物に
二人でちょっとはしゃぎながら入る。

たくさんの人が集まる場所の雰囲気は久しぶりで、
なんだかちょっと気恥ずかしい。
二人でもじもじして、次第に混んで来るラウンジの空気に
お酒も飲まないまま酔っていた。

「ねぇ、このホテルの3軒隣くらいにね、ものすごく小さいホステルがあるの。
さっき入ってくるときに気がついたんだけどね。
私、初めてニューヨークに来たとき、そこに泊まったよ。」

一部屋に二段ベッドだけが2個あるような小さい部屋で、
やたらアイルランドとかイギリスからの貧乏学生が多く
ニューヨークにいるのに彼らが話しまくるイギリス英語ばっかり聞いていた。

猫の額ほどの裏庭からは、古い教会の茶色い屋根だけが切り取った空の中に見えた。

レセプションのトニーはゲイで、ダサい外見の男の子には意地悪だったけど
私には親切だった。

それで、トニーに小さい部屋の鍵をもらって、雨でも晴れでも
とにかくストリートに飛び出して、マンハッタンを縦に横に、ひたすら歩いて
それだけで体中の毛穴が開くくらい興奮していた。

それで、思ったんだ。
いつかこの街に住むと。

7年かけて、マンハッタンに住んではいないけどその思いは、まぁまぁ本当になって
あの頃は予想だにしなかった色んな出会いがあって
またこの場所に戻ってきた。

あの頃のような興奮はもうもちろんなく、
世界のどこに住もうと、ただその土地に住む人が共通に営む生活を
元からここに住んでいましたというような顔をして、淡々と送っている。

でも、時々ふと振り返ったときに、マンハッタンの摩天楼が当たり前に見えたり
エンパイアステイトビルの明かりが、七色に変化してゆくのを四季と共に眺めたりすると
あぁ、ここに来たんだ、
ここに来たかったんだ、と思う。

その気持ちは、毎日顔を合わせて、忙しく会社に行っては帰ってくる夫を
ふと眺めたときの気持ちに似ているかもしれない。

そこまでクルリと色々考えて、ラウンジのソファにもたれていたら
家でベビーシッターをしてくれている夫がどうしているのか気になって
電話をしていたら、案の定後ろからは泣き声がする。

あぁ、やっぱり早く帰ろうかなぁ。

そんなことを心の隅っこで思いながら、
でも特別今夜だけ、と綺麗に化粧をしてきた友達の横顔を眺めて
こういうの、いいなと思った。
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# by akikogood | 2009-02-12 02:25 | ニューヨーク

靴磨きのプライド

寒い寒い午後、ダウンタウンを歩いていたら
靴のかかとが取れたのに気が付いた。
それと同時に、目の前に靴磨き屋さんがあるのを発見。
靴磨き屋さんにはかかと直しがあると相場が決まっている。
なんという都合の良い偶然。
さっそく飛び込む。

マンハッタンにはいたるところに靴磨き屋さんがあって、
大抵ラティーノの人たちが、スーツをビシっと着込んだお客さんたちの靴を
一生懸命に磨いている。

駅を出た辺りとかに椅子がデーンと置いてあって、
新聞なんかを読んでいるお客さんの足元に
かがみ込むようにしてキュッキュと靴を磨いている。

昔は代表的な黒人の仕事と考えられていた靴磨きも
最近ではもっぱらラティーノの人たちに取って代わったようだ。

私が入った店は、フィナンシャルセンターの中に入っていたので
昼休みを早めにとっているような金融マンたちが
ウォールストリートジャーナルやi podを片手に次々と椅子に座る。

ラティーノの男たちは、たまに仲間とスペイン語で少しだけ言葉をかわしながらも
淡々と目の前の靴を磨く。

その手際のよい事。

投げ出された足の先にある革靴たちは、瞬く間にツヤツヤと光りだして
新品のような色を取り戻す。

そんな様子を、自分の靴のかかとが直る間、黙って見つめていた。

そして、気が付いた。

ラティーノの彼らの足元の靴が、ツヤツヤであることに。

毎日自分の前に投げ出される靴よりも、ずっと安い半分ゴム製の靴なのだろうけど、
丁寧に磨かれたその靴で、今日もそうして黙々と誰かの靴を一日磨いて
家に帰ったら、奥さんや息子なんか、家族の靴も磨いてあげるのかな。
そうして、そのラティーノの靴磨き屋さんの家族の靴は
みんなピカピカなんじゃないだろうか。

そんな想像をしてみて、なんだかちょっと幸せな気分になった。

そうしているうちに、直った靴ができて
また新しい音を鳴らすかかとで、冬のストリートに出た。
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# by akikogood | 2009-02-11 13:48 | ニューヨーク